カリカリーナブログ

猫とおしゃべり

「猫」という漢字には大事なものを守る意味がある、ってことなので、カリカリーナも漢字にしたらいいんじゃニャイ?

ライター 阿部真麩美

 

お習字を習い始めて、この春で丸3年になります。
あまり上達はしていないのですが、月に2回のお教室を楽しみにしています。
特に、授業の初めの季節に応じた字にまつわる雑学の話が、面白くて大好き。
例えば、梅は桃や杏よりたくさん実をつけるから、母という字が使われているとか、イチゴはたくさんのタネをつける草だから草冠に母で苺と書くとか。
笑ったのは、蚊は飛んでいるときにブーンと音がするから、虫偏に文と書くと聞いた時。
教室内の十数人の生徒さん、「おぉ〜!」と感嘆の声をあげる人、爆笑する人、ポカーンとする人など反応はそれぞれでしたが、昔の日本人のセンスを称賛したくなった瞬間でした。
そして、先月の授業は待ちに待っていた2月22日。
もちろん、この日は「猫」にまつわる漢字の話でした。

 

まず、「猫」は狩をする動物を表す獣偏(けものへん)に、旁(つくり)が「苗」になっていますが、「苗」の下の「田」は原野のことではなく区画整理されている土地で、そこに植えてある草だから「苗」になります。
「田」には「実」の意味もあり、果実の「果」は木の上になる実を意味しているそう。
その「田」にみのる宝を荒らすネズミを狩る獣だから、「苗」に獣偏を足して「猫」と書くようになったとか。
なるほど、字も分解していくと本質を捉えた意味があるのだとわかります。
他にも、「苗」は細くて風に揺れる様がしなやかで猫に似ているから、「しなやかな獣」で「猫」という説や、「苗」は「びょう」と読みますが、猫の鳴き声が昔は「びょうびょう」と表現されていたので「びょうと鳴く獣」で「猫」という説もあるようです。 
季節の話は毎年のことですから、「去年もお話ししましたけど〜」と先生は枕詞のようにおっしゃるのですが、大丈夫。
覚えていないことの方が多いので、毎年新鮮な気持ちで聴けるのです。

 

最も画数の多い漢字も習いました。
「雲」を3つと「龍」を3つ書いて84画を数える漢字で、「たいと」「おとど」という人名に使われる字です。
しかもこれ、日本が作った国字だというから驚き。
雲間に現れる龍なので、中国から来た字のような印象ですよね。
一般のフォントでは表示されないので、ご自身で確認してくださいね。

【難読漢字】雲×3+龍×3で1文字。総画数84画の漢字、どう読む?[電撃オンライン]

繁体字を使っている台湾の、組合字という合成漢字も教えてもらいました。
春聯(しゅんれん)という正月飾りに使われるそうです。

台湾の春聯文化の紹介 [台湾キッチン]

縁起の良い四字熟語を一字に表すなんて、発想がスゴい!

確かにこんなに縁起の良さそうな字を飾れば、良い一年を迎えられそうな気がして来ますよね。
お気に入りは、やはり金玉満堂。
読みやすいというのもありますが、お金がザクザク儲かりそうな字面がいいですニャ。
ということで、私もカリカリーナを合成漢字にしてみました。

 

猫が爪を研いで座るところ、ということでこんな漢字。
私の拙い筆で申し訳ございませんが、3年習ってもこんな感じ。
でも、ゆったり座ることも爪を研ぐこともできる立派な椅子ってイメージは、伝わっていますよね。
この字を飾れば、一年間、猫さんとの良い関係が築けるのでは?なんちゃって。

 

カリカリーナBasicでくつろぐ、ラグドールのルア君

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