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カリカリーナブログ

猫とおしゃべり

猫と俳句は相性抜群! 「猫」の生態から生まれた季語あれこれ

ライター 阿部真麩美

 令和元年。

 せっかく元号が新しくなったことだし、自分も新しいことにチャレンジしようと思って、行政が開催している俳句講座に通ってみました。

 そこで初めて知ったのが、猫に関する季語があること。

五七五のわずか17音に入れる季語は、俳句の主役にもなる大事な言葉。そこで「猫」が活躍しているなんて、猫好きにとっては嬉しい限りです。

 猫の恋、恋猫、猫の妻、猫の夫、春の猫、うかれ猫、はらみ猫、猫の子、子猫などが春の季語。

 発情期の猫の声を季節の風物詩として捉え、愛でたり呆れたり、時には腹を立てたりなど、恋に浮かれる春の気分が伝わってきますね。本能のまま恋に身を委ねる猫に、どこか羨ましさを感じている気配も読み取れます。

 かまど猫、へっつい猫、灰猫、かじけ猫、こたつ猫は冬の季語。

kotatsuneko

 「へっつい」というのは関西で使われることの多いかまどの呼び名で、「かじけ」は寒さで手足がかじかむ様子を表しています。

 暖かいところを見つけるのが天才的に上手い猫の行動を思い起こさせる言葉が多く、微笑ましさも感じますね。

 ちなみに、フーテンの寅さんの口上でおなじみの「結構毛だらけ猫灰だらけ」は、寒がりの猫が夜は火を落とした後のかまどに潜り込んで眠り、朝起きると灰だらけになっている「かまど猫」からきているそうですよ。

 もちろん、「猫」単体は季語ではないので、夏も秋も他の季語と合わせることで1年中猫の俳句を詠むことができます。猫は文学との相性が抜群だと思っていましたが、俳句ともウマが合うのですね。

knight-kun

カリカリーナcoppoは夏の季語だにゃ♥ タイルでひんやり coppo でポーズのナイト君

 そして、多くの文豪も猫の俳句を詠んでいました。

朝顔の 葉陰に猫の 目玉かな (夏目漱石)

猫の児も のけぞり臥せし 暑さかな (二葉亭四迷)

かげろふや 猫にのまるる 水たまり (芥川龍之介)

色町や 真昼しづかに 猫の恋 (永井荷風)

などなど。

荷風は色町によく通っていたと言われるだけあって、大人の恋の気だるさや艶っぽさを感じます。

 講座では、20人ほどの初心者が2ヶ月に渡って基礎を学び、最後は吟行(俳句を作るために、公園や名所旧跡に行くこと)に出かけ、その後、自作の俳句を発表して気に入った句に投票する句会も行われました。その時に読んだ拙句がこれ。

黴臭き 垣根の下の 猫あくび

 文豪の句の後に載せるのも気がひけるのですが、あくまで初心者ということでお目こぼしを。

 でもこの猫の句に、2人も票を入れてくれました。選んでくれた人、きっと猫好きですニャ!

 講座終了後、このメンバーで俳句サークルを立ち上げることになったのですが、新しい人間関係を築かなければならない時、何か共有できるものがあるだけでハードルをひとつ、クリアしたような気になれますよね。

 猫のおかげで、新たな趣味をより楽しめそうな気がしています。

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コラム「猫とおしゃべり」 

#3 意外とすごい効果あり!? 色の持つパワーで猫もあなたもハッピーに

#1 9月29日は招き猫の日 ~ 猫とお・も・て・な・し ~

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阿部 真麩美

アベ マフミ

大好きな「猫検索」で、気がつくと徹夜している猫大好きライター

人生の25年間を6頭の猫と暮らし、今は7頭目との出会いを待ちわびています。

老後の趣味を探すため、お習字、水墨画、茶道を始めたものの、どれも落ちこぼれ中。