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カリカリーナブログ

猫とおしゃべり

ゴミとアートは紙、じゃなかった、髪一重ってことがわかったニャ。

ライター 阿部真麩美

2年ほど前から始めた俳句で、変わった季語を見つけました。

  「地上とは数ならざるや木の葉髪」

劇作家の寺山修司の俳句ですが、「木の葉髪(このはがみ)」というのが初冬の季語になります。

晩秋から初冬にかけて抜け毛が増えますが、それを木の葉が落ちるのにたとえて「木の葉髪」と言う季語になったそう。

この句の解釈はよくわかりませんが、地上にあるものは抜け毛が生え変わるように変化していくことを詠んだようです。

そう、木の葉髪と抜け毛。

同じものなのに、言い方次第で文学の香りがしてきますよね。

猫の抜け毛にも、同じことが言えそうです。

と言うのは、少し前にツイッターで猫の抜け毛を利用した爆笑モノのつぶやきに出会ったからです。

ネットニュースでも話題になったので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

捨てるしかなかった抜け毛で、カツラを作ると言う発想が秀逸ですよね。

そして、こんな本も見つけました。

もう、猫の抜け毛はゴミではなく、アートの素材として通用しているのです。

そう言えば、ブラシについた自分の抜け毛はわずかな嫌悪感を持ちながら捨てるのに、今は亡き愛猫のデンちゃんをブラッシングした際の抜け毛は、愛おしさを振り切るようにして始末していたことを思い出しました。

デンちゃんは長毛種だったので、毛がふわふわ。

くしけずった抜け毛は、捨てるには惜しいくらい気持ちの良い感触で、何かに使えそうな感じがありあり。

同時に、人間より寿命が短いから、いつかこのふわふわを手にできない日が来るのかなと言う思いもよぎっていました。

同じように感じていたのが、高校時代からの友人、Mちゃんです。

彼女は大型犬が好きで、ミントという名前のシェパードと暮らしていました。

とても可愛がっていたけれど、4年前に15才を迎える間際に亡くなりました。

愛犬を写真だけでなく、立体でも残したいと思ったMちゃんは羊毛フェルト教室に通い、半年後に出来上がったのがこの写真です。

mint_photo 微妙な色の再現も見事。糸を混ぜて色を作るのは難しいのです。

羊毛フェルトとは、羊毛を特殊な針でつつくことで繊維を絡めながら、刺繍をしたり好きな形を作っていく手芸です。

初心者で下手くそな時に作ったからと写真を固辞していたのだけれど、見せてもらったらなかなかの出来!ですよね。

その時のために取っておいたミントの抜け毛と、黒い部分には羊毛を足してひと針ひと針、形を作っていった様子が目に浮かびます。

特に、背中の曲線が大好きだったので、その部分には拘ったそう。

撫でた時の感触を手が覚えていたのでしょうか、なだらかで優しい背中が再現できています。

製作していた時間は、Mちゃんにとってもミントにとっても、素敵な時間だったと思います。

私はデンちゃんの抜け毛は持っていないので、最近すっかり手芸サークルと化した写仏同好会で教わった羊毛フェルト刺繍で、セーターにデンちゃんを再現することにしました。

が、やはり初心者。

茶と黒とベージュの色を再現するところから難しく、即撃沈。

仕方なく、1色でできる黒猫の後ろ姿を刺してみました。

sweater1

袖口のところの猫もどきは、失敗したデンちゃんの羊毛フェルト刺繍。

デザイン的には可愛くできたので満足ですが、いつかデンちゃんを再現したいという野望は捨ててはいニャイのです。

ちなみに、保護猫カフェNECOT COFFEE HOUSEさんで教わった情報ですが、カリカリーナについた抜け毛は、発泡ゴム素材のペットの毛取りスポンジがよく取れますので、お試しくださいね。

1202_シフォンちゃん

お客様の声より、ラグドールのシフォンちゃん

コラム「猫とおしゃべり」

#27 日本が近代化できたのは、猫のおかげだった!?

#26 「猫まみれ」を初体験!猫カフェデビューすると、確実に猫ファンが増えますニャ

#25 おうち時間のネタが尽きたら、「猫なぞり」がオススメニャ!

#24 ミステリーと猫はよく似合う? 古畑任三郎における猫の役割とは。

#23 最近一番嬉しかったことは、「鳥獣戯画に猫がいた!」ってこと

#22 今年の夏は、ゆるキャンならぬ猫キャンで 家族の絆を深めるニャン!

阿部 真麩美

アベ マフミ

大好きな「猫検索」で、気がつくと徹夜している猫大好きライター

人生の25年間を6頭の猫と暮らし、今は7頭目との出会いを待ちわびています。

老後の趣味を探すため、お習字、水墨画、茶道を始めたものの、どれも落ちこぼれ中。