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カリカリーナブログ

のりこ先生の”猫と人”

猫の口の中の健康チェックの仕方と歯磨きのポイント

カリカリーナのKAI工場長もお世話になっている、安房中央動物病院の作佐部紀子(さくさべ のりこ)先生に、猫の健康にまつわるあれこれを教えていただく連載コラム。第14回目は、「猫の口の中の健康チェック」です。口の中の健康チェックに加えて、猫の歯磨きのポイントもお伝えします。猫の健康を守るためにも、ぜひ猫の口のケアについて知っていただけたらと思います。

こんな時はすぐ病院!口の中で起こる変化
猫の歯磨きはいつから?歯磨きのポイント
歯磨きをどうしても嫌がる子への対処法


こんな時はすぐ病院!口の中で起こる変化

大前提に猫は口の中が痛くても静かにしているだけで、痛がったり飼い主さんに変化を伝えたりすることができません。そのため、飼い主さんが日々猫の口の中をよく確認してあげることが大切です。ここからは、こんなときはすぐに病院へ行くべき猫の口に関する変化についてお伝えします。

よだれが出ている

猫の口からよだれが出ているときは、口の中が気持ち悪い、または痛いなどの理由が考えられます。よだれが出る=何らかの理由でよだれを飲み込めない状況が起こっているのです。よだれを放置すると食事がとれなくなることもあるので、すぐに病院へ行きましょう。

口の中で出血している

口の中で出血している場合は、歯周病をはじめ、肺や食道・呼吸器系などで問題が起きている可能性があります。またケガによる出血の場合もあるため、こちらもすぐに獣医師に見てもらう必要があるといえるでしょう。

口臭がきつい

猫の口臭にもいくつか原因がありますが、歯周病や内臓が悪いこともあるので、においには注意が必要です。

やたらと手で顔をこすっている

猫が複数回手で顔をこすり、その手が汚れている場合も要注意。猫が口の中で痛みを感じていたり違和感を覚えたりすると、前足で顔をこすることがあります。顔をこすっている際はよく観察しましょう。

食事中に痛がっている

食事中に大きな声を出して痛がっている場合も、口の中でトラブルが起こっているサインです。日頃から猫の食事中の様子を観察し、おいしそうに上手に食べられているかを見ておくことが大切です。

顔が腫れている

ぱっと見て、顔が左右対称であるかどうかを確認してみてください。どちらかの顔が腫れている場合は、歯周病が原因であることもあります。顔は腫れているけれど歯が綺麗な状態だとしても、歯の根元が膿んでいることがあるので、お気を付けください。

舌苔が乱れている

猫の舌には、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の表面に付着する白や黄色の苔状のものがあります。舌苔がはげていたり、色が変わっていたりすると、内臓が悪い可能性がありますので、こちらも注意が必要です。

舌全体の色がおかしい

健康な猫の舌の色は、サーモンピンク色をしています。肉球や耳の内側よりもやや濃いめなのが特徴です。そんな舌の色が変化している場合も要注意。舌が赤すぎると発熱している、色が白いと貧血や体が弱っている可能性が考えられます。また、口の中には、癌や悪いものができることがあるため、日々舌の色もチェックすべきでしょう。


猫の歯磨きはいつから?歯磨きのポイント

歯磨きトレーニングは、母猫から離乳して2~3ヶ月くらいから始めましょう。いきなり歯磨きを始めるのではなく、まずは歯磨きペーストを指でなめさせてあげると◎。歯磨きペーストをなめることができたら、ペースト状のおやつなどのご褒美をあげてください。

歯磨きペーストをなめることができたら、次は指で優しく磨いてあげます。そして次は、いよいよ歯ブラシを口に入れてみましょう。嫌がらないようでしたら、歯ブラシを優しくゆっくりと動かしてみてください。
歯ブラシができたら、またペースト状のおやつをあげて褒めてあげると猫のやる気にも繋がります。歯磨きは嫌なものじゃないんだよということを教えるためにも、段階をふんで歯磨きを行うことが大切です。

 

歯磨きをした後におやつをあげても大丈夫?

せっかく歯を綺麗にしたのにご褒美のおやつをあげてもいいのか、ここは気になるポイントですよね。結論、歯ブラシをした後にご褒美おやつをあげても大丈夫です。歯磨きをすれば猫の歯周ポケットが綺麗になるため、その後食べ物をあげても問題ありません。

よくないのは、歯磨きを全くせずに、歯周ポケットに汚れが溜まり続けてしまうことです。1日1回の歯ブラシが理想ですが、2日に1回でもいいので、歯磨きを行うことを習慣づけましょう。

 

歯ブラシに慣れさせるために効果的な方法

実は歯ブラシを使って猫の頭や眉間をマッサージしてあげると、猫はとっても喜びます。歯ブラシの感触は、母猫が子猫をなめて毛づくろいをする時のザラザラした舌の感触に似ているため、安心するのです。歯ブラシの感触に慣れさせるためにも、マッサージを並行して行うのも良いでしょう。


歯磨きをどうしても嫌がる子への対処法

猫にとって歯磨きを習慣づけることが理想ですが、どうしても歯ブラシを口に入れることを拒否する子には、生肉を積極的に食べさせるようにしましょう。

生肉は歯垢がつきにくく、生肉に含まれる酵素の力によって歯周病を防ぐ力があるからです。ほかにも、歯磨き効果のあるフードを利用したり、歯磨きペーストを指で塗ってあげたりするのも一つの手です。

ただし、極端に歯磨きを嫌がる子は口の中が痛いなど、何か問題がある可能性もあります。歯磨きケアをしないと歯周病になりやすく、歯周病の中にはエイズや白血病などのウイルスが原因のものもあるため、歯磨きが全くできない場合は一度病院で相談してみると良いでしょう。

猫の口の中の不調は病気の入り口でもありますし、食べられない原因にもつながるため、口の中を清潔に保つことは本当に大切です。それには、日頃から口の中を観察したり、歯磨きを行ったりすることが重要になることを覚えておいてくださいね。

作佐部 紀子

サクサベ ノリコ

安房中央動物病院 獣医師

日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)卒業
日本獣医ホメオパシー学会認定獣医師
日本中医獣医薬学院認定中獣医師

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