ライター 阿部真麩美
やっと梅雨が明けたと思ったら、いきなりの猛暑。
コロナだけではなく、熱中症にも気を配らなければならなくて気持ちも沈みがちですね。
とはいえ、せっかくのお盆休みですから、マイクロツーリズムで近場にお出かけする方も多いのではないでしょうか。
この暑さですから、日帰りだとしてもお留守番する猫さんたちへの熱中症対策は必須です。
猫は汗で体温を下げることができないので、熱気のこもった室内に長時間閉じ込めておくのは危険。
特にペルシャ、スコティッシュフォールドなどの鼻が低い猫種、被毛の厚い長毛種、老猫、子猫、療養中の猫などは熱中症を起こしやすいので、一層の注意が必要だそうですよ。
窓を開けて風通しを良くしたり、エアコンや扇風機などでの対策が効果的とのことで、我が家では日帰りならエアコンをつけっぱなしに、1泊2日なら窓を少し開けたまま鍵をかけられる窓ロックと、部屋の空気を循環させるサーキュレーターを活用していました。
そしてもう一つ心がけていたのが、置いてきぼりの腹いせをさせてあげること。
猫は怒ると部屋を散らかしたり、粗相をしたりというのはよく聞きますが、愛猫のチンチラゴールデンのデンちゃんは毛玉の吐き戻しが「倍返しニャ!」の定番でした。
別に仕返ししようと思って毛玉を吐くわけではないので、こちらが勝手にそう思い込んでいるだけかもしれないけれど、ペルシャ絨毯風の玄関マットやソファーの上にうっかり脱ぎっぱなしになっていたカシミヤのカーディガンなどが被害にあったことを考えると、意図的に吐く場所を選んでいるとしか思えないのです。
「ここだけはヤメて」に吐いてくれちゃうのは、猫飼いのあるあるともいえますけれど。
なので、出かける前は水とカリカリを多めに盛り、夜用の缶詰を開け(もちろん、出した途端に全部食べちゃう)、絶対汚されたくないものをしまうと同時に、地味だけど「ここに吐かれたら嫌だな」と思うものを広げておきました。
例えば、洗えるけど洗うのが大変なごろ寝マットやお風呂の足拭きマット。
旅先から帰ってきて、お風呂に入りたいのに足拭きマットが使えないと、結構こたえますから。
で、かなりの確率で吐き戻しされていました。
なぜそんな手の込んだことをしたのかというと、仕返しされた方がマシという経験があったからです。
それは、どうしても2泊3日で出かけなければならなかった時のこと。
3日ぶりに帰ってきた私をデンちゃんは完全無視、後ろ姿に声をかけても耳一つ動かさず、怒りのあまり飼い主の存在を記憶から抹消したような態度でした。
人間は怒鳴られるより無視される方がキツかったりしますが、それは猫相手でも同じ。
もう2度と超えてはいけない怒りのラインを飛び越えないよう旅行は1泊までにし、腹いせをしたくなったら適度に手間がかかるものに吐くことでガス抜きができるようマットを敷き、「デンちゃんお怒り対策」は完成したのでした。
それにしても、猫って本当に感情が豊かで面白い存在ですニャ〜。
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#11 猫たちの「忘れられない名前」と「思い出せない名前」。 名付けって奥深いもんだニャ〜
#10 猫の「好き!」が詰まってる! もう、本能レベルでのご愛用じゃニャいかしらん♡
#9 もう応募したかニャ?モデル猫さんの魅力を最大限に引き出す写真の撮り方は