ライター 阿部真麩美
コロナの影響で休止していた、外国人に日本語を教えるボランティアが、2年3ヶ月ぶりに再開しました。
この間、私はリモートで授業をするボランティアのために、会話のきっかけになりそうな日本の文化を紹介する資料を作っていました。
生徒さんは出身国もバラバラですが、日本語のレベルもそれぞれ。
中には、日本人かと見まごうほどに達者な日本語を話す人もいます。
なので、質問の内容も様々。
「こんなに雨が降るのに、なぜ6月を水が無い月と書くの?」とか、「東京では7月なのに、地方では8月にお盆を迎えるのはなぜ?」など、即答できないこともしばしばです。
でも、私は知っています。
梅雨なのに水無月なのも、お盆が7月と8月に分かれているのも、全て明治政府がケチだったからだということを。
というのは、それまでの日本は月の動きをもとにした太陰暦(旧暦)を採用していましたが、世界基準の太陽暦(新暦)に改めないと、海外との交渉の日時を決めるのに不便ということで、改暦を急いだからなのです。
その急ぎ方が尋常ではなく、明治5年の11月9日に改暦を布告し、わずか1ヶ月足らずの12月3日が新暦での明治6年1月1日ということに。
太陰暦は、月の周期の約29.5日が1ヶ月ですから、1年の日数が354日になり、太陽暦の365日と11日のズレが生じます。
これを解消するために、2〜3年に1度、1年を13ヶ月にする「うるう月」を設けるのですが、この明治6年が旧暦のままなら「うるう月」に当たる年。
つまり、役人に1年間に13回給料を払う年だったのです。
そう、もうおわかりですね。
明治政府は給料を13回払うのを阻止するために、改暦にまつわる様々な問題を先送りにして、急いで新暦を採用。
その結果、旧暦なら梅雨が上がる頃だった水無月が新暦では6月に(これは他の説もあり)、旧暦の7月15日のお盆をそのまま新暦でも7月15日にしたところ、農作業の繁忙期にあたって行事が行えないなどのトラブルが続出し、地方では8月15日にお盆を迎えることになったのです。
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、6月の行事で外国人に説明するのが衣替え。
日本ほど四季が文化や習慣と結びついている国は少ないので、一斉に制服を変えることの由来や縁起、風土について解説します。
また、日本では衣類だけでなく室礼(しつらい)も夏向きに変えますよね。
これは、鎌倉時代に吉田兼好が「徒然草」で書いた「家は夏を持って旨とすべし」という一節の影響があるようです。
家の構造が鉄筋に変わり、エアコンで常に快適な温度を保てるようになっても、すだれを下げてい草の敷物に変えると、なんとなく涼しく感じるのは日本人に刻まれたDNAなのかもしれません。
そして、ここからが本題。
愛しの猫さんのための夏の室礼といえば、「カリカリーナcoppo」です。
2021年のcoppoでくつろぐルゥナちゃん
背もたれがタイルで触れた時にヒンヤリするので、夏になると廊下や玄関に寝そべる猫さんに最適。
紙は吸湿性に優れているし、ダンボールのハニカム構造は通気性が良いので、まさに猫のための「夏を旨」の素材なのです。
加えて、見た目の涼しさ。
実は、「カリカリーナcoppo」は発売された当初はボディーの色が緑、白、赤の3色展開でした。
ところが、オーダーが入るのは白ばかり。
これは猫の好みというより、みなさまが「目からの涼」を求めた結果ですね。
ということで、昨年からは白一色に清涼感のある色合いのタイルを配したデザインでお届けしています。
猫さんにも飼い主さんにも涼しさをお届けできる「カリカリーナcoppo」は、7月8日までの期間限定発売です。
#33 行方不明の猫を探す時に、押さえておきたいポイントはこれニャ!
#32 飼い主さんも絶対満足。カリカリーナの新製品は、これで決まりニャ!
#31 お花を見たりアートを見たり。そこに猫が加われば、散歩って最高の贅沢だニャ!
#30 日本中の女の子にお知らせ。 猫がニャアと鳴いてくれて、本当に良かったニャン!
#28 ゴミとアートは紙、じゃなかった、髪一重ってことがわかったニャ。