ライター 阿部真麩美

8月のコラム「ねこフェス2026探訪記」で、佐藤社長による昨年リニューアルされたPONTE(ポンテ)の開発秘話に感動したことをお伝えしました。
その内容は、にゃん工学の大家KAI工場長はPONTEがフラットな状態ではあまり使わなかったけれど、傾斜をつけた途端に使い始めたということ。
さらに、壁際に設置する場合は、高い方を壁につけないと使わなくなるということ。
こんな話を聞いたら、自宅の猫さんで試したくなりますよね。
実際、聞いていたお客様が次々と購入する姿を目の当たりにし、猫もいないのに私まで買ってしまいました。
もちろん、使っていただく猫様は狙いを定めておりましたが。
そしてこれが功を奏してか、ねこフェスでは2日分のPONTE販売目標数をわずか1日で達成してしまったそうですよ。
さて、モニターとして白羽の矢を立てていたのは、これまた6月のコラムでご紹介したMちゃん宅のひよりちゃんと小春ちゃん。
絵のお稽古で親しくなったMちゃんは、最近、「時短スケッチ」というジャンルの水彩画の先生になり、自宅でお教室を開いています。
早速習うことにした私は、これから定期的にお邪魔するのだから、ひよりちゃん小春ちゃんに気に入られておけば今後のお稽古も安泰、何よりこちらのコラムに使えると考え、下心をたっぷり詰め込んだPONTEをお二人に貢いだのです。
すると、ひよりちゃんはPONTEより私の膝の上を選び、小春ちゃんは私を見るなり隣の部屋へと撤退。
買収に応じてもらえなかったので仕方なく、Mちゃんにその後の経過観察をお願いしたのでした。

すると、どうでしょう。
私を避けていた小春ちゃんはすぐにPONTEが気に入り、カリカリするだけでなく普段からその上でまったりするようになったとか。
しかも、壁につける向きを高い方と低い方、交互に変える実験までしてもらったところ、どちら向きでもお構いなしに使っているんですって。
なんと、にゃん工学に想定外の異議申し立てが出ましたよ!
でも、KAI工場長&佐藤社長には申し訳ないけれど、猫さんがこんなに喜んで使っているという報告なら、きっと歓迎していただけるはず。
理論に反するデータだって、猫さんの好みを知る上では貴重な発見に違いありませんからね。
おまけに、これまで3台の爪とぎを設置していたけれど、もうPONTE以外は使わなくなってしまったという報告もいただきました。
一方、ひよりちゃんはというと、小春ちゃんのお気に入りスペースに遠慮してなのか、PONTEには近寄らないそう。
同じ家で暮らす猫さん同士、私たちにはわからない好みやにゃん間関係があるのですね。

ところで、お掃除は楽になったのでしょうか。
期待を込めて確認したところ、「それが、毎日段ボールの掃除はしているのよ」と想定外のお返事。
カリカリーナなのに?と思いその理由を聞いてみると、原因はPONTEの外箱にありました。
なんと小春ちゃん、PONTEで爪をカリカリした後は、外箱に入り込んでフチ周りを歯でガシガシと食いちぎるのが楽しくてしょうがないらしいのです。
つまり、毎日掃除しているのは爪とぎ周辺ではなく、かみちぎられた外箱の破片。
そして、猫の十戒をしっかり守っているMちゃんは小春ちゃんお気に入りとなった外箱を捨てることはせず、リビングに鎮座することに。
図らずも、小春ちゃんは超強化ダンボールと普通のダンボールの違いを堪能しまくっているのです。
そして私は、ひそかにこんな野望を抱くようになりました。
PONTEか外箱を膝の上に乗せたら、小春ちゃんがうっかり私の膝の上に乗ってくれるかもしれない、と。
まずは、顔を見た途端、撤退されないようにしないとニャ。
