ライター 阿部真麩美
友人のYちゃんは、猫と旅行が大好き。
休みのたびにご夫婦で、あちこち出かけていたそうな。
そんなある日、馴染みの自転車屋さんで真っ白な子猫と遭遇。
「可愛いですね」と声をかけたら、店主が「居着いちゃって困ってるんだよね。明日、保健所に電話して引き取ってもらうつもり」と言われました。
一旦家に帰ったもののゾワゾワが止まらなかったためご夫君に相談し、子猫を引き取りに行きました。
実はYちゃんはそれまでも何度も猫を拾っていて、ご実家には6番目に拾ったロクちゃん、7番目に拾ったナナちゃんが暮らしていました。
順当に行けばハチが付く名前にしたいところでしたが、女の子だったのでその名を付けるには忍びなく、モモちゃんと呼ぶことにして、新しい家族になりました。
さて、猫を迎えたことで夫婦共通の趣味だった旅行はどうなったのかというと、
やはりキャンプに行き着きました。
山々を背景に、高原にたたずむモモちゃん
遊びに行くのにモモちゃんだけ置いて行くわけにはいかないとばかりに、最初は猫を飼うことに難色を示していたご夫君が買ってきたのは、2ルームの大型テントでモモちゃんの遊ぶスペースがあるもの。
さすがモモちゃん、生来の人懐っこさで動物を飼ったことのないご夫君をすっかり猫好きに変えたのでした。
そして迎えた最初のキャンプ。
渋滞がひどかったせいか、初のロングドライブに疲れきって、ぐっすり寝てくれたのを見て、肝っ玉の太い子だなと安心したそうです。
ただ、遊びまわれるようにとリードを長めにしてしまったため、夜中にテントを抜け出して木に登り、リードが引っかかったまま落ちて宙ぶらりんになった、という事件も。
ご夫君が鳴き声に気づいてことなきを得たそうですが、以来、リードはテントの直径より短めにしたそうです。
他にも、カリカリを置いたまま寝たら、夜中にタヌキに全部食べられたとか、出しっ放しにしていたおもちゃをヨダレでグチャグチャにされたなど、自然の中だからこそのトラブルにも遭遇したとか。
こうしてYちゃん夫婦は、モモちゃんが2016年に18歳で大往生を遂げるまで、十和田湖ではカヌーに乗り、御嶽山にも登り、日本全国キャンプして回ったんですって。
五色沼にて、猫リュックからこんにちわ
そう、モモちゃんがキャンプを始めたのは、もう20年も前の話なんです。
今でも猫を連れてキャンプをする人は少数派なのに、当時なら猫を連れて外を歩いているだけでみんな振り返りますよね。
当然、モモちゃんは大人気で、「かわいいね」「大人しくて偉いね」「どうすればこんなにいい子にしていられるの?」など、いつも周りには人だかりが絶えませんでした。
Yちゃんも、猫好きの人とおしゃべりができたことが、とても楽しかったそうです。
ここでYちゃんに聞いた猫キャンの注意点を。
まず、外出や車に乗るのに向いてない猫もいるため、お試しで散歩やドライブに連れ出してみること。
モモちゃんはまだ子供だったので、今のうちから慣れさせたら大丈夫かも、という目論見が当たったとのことで、向いていない時は諦めも肝心です。
次にお散歩は、リードをつないで歩かせるのと抱っこ紐の両方を試すこと。
リードでお散歩している時に、向こうに犬が見えたらすかさず抱っこしなければならないし、山登りなどロングウォークの時は抱っこしたままの移動になるので、どちらも慣れが必要です。
そして、お気に入りのご飯、水、おもちゃ、トイレを忘れないこと。
人間はコンビニがあれば代替品でも済ませられるけれど、猫はそうはいかないのでチェックリストが必要ですね。
それから、体調管理も重要です。
危なそうな時は、予約をキャンセルする勇気を持たなければなりません。
車内で不思議なポーズで爆睡するモモちゃん
ということで、この夏は猫と一緒にキャンプにチャレンジしてはいかがですか。
いつもとは違う場所で一緒に過ごすのも、絆を深める良い機会になります。
もちろん、お気に入りのカリカリーナも車に積んであげてください。
カリカリーナの代替品は、なかなか手に入りませんので。
カリカリーナのスツールなら、場所を取らず持ち運びにも便利です。
ワクチン接種のご褒美はカリカリーナのスツールでした!
— むぎきぬちゃんとアラレちゃん ミヌエット&短足マンチカン子猫 (@h_mugikinu) October 5, 2020
ケージに入れて使えるから丁度良い?#カリカリーナ pic.twitter.com/Ulzje4tOQz
カリカリーナ。
— 花江 夏樹 (@hanae0626) October 9, 2019
気に入りすぎて、普段は敵わない先輩猫をも追い出すこんぺい氏?
あろうことかスツールまでをも自分のものだと占領…‼️
その姿は…小さな王である…。 pic.twitter.com/5p1JPv7l59
#23 最近一番嬉しかったことは、「鳥獣戯画に猫がいた!」ってこと
#21 心地よい季節に誕生する猫ちゃんたちに、ようこその気持ちを伝えるニャン!
#20 カリカリーナが選ばれる理由は、「猫が喜ぶ」から。大勢の猫さんたちのお墨付きです!
#18 猫に「ニャンとかなるって」と言われると、「そうだよね〜」って気になるから不思議。
#17 もしも日本に猫年があったなら、年頭の挨拶はなんて言うのがふさわしいかニャ?