ライター 阿部真麩美

今年は実家を払ったり弟一家が引越ししたりで、ダンボールに触れる機会が多い年でした。
引越し業者からドーンと届いたダンボールの束を見たとたん、湧き上がる衝動。
「・・・・カリカリしたい」。
かつて渋谷で開催された猫のイベントに参加した際、カリカリーナのブースで「普通のダンボールと強化ダンボールの違い」を体験させてもらったことがよみがえったのです。
2種類のダンボールを爪の代わりにフォークでカリカリしたのですが、刺さった瞬間の抵抗感と出る削りカスに雲泥の差。
通販で送られてくる様々なダンボールを資源ごみとしてまとめてもそんな気は起こらないのですが、目の前にあるのはきれいに切りそろえられた波波が10㎝以上もの厚みに重なった、見た目はカリカリーナそのもののダンボールの束。
でも強度は違うんだよな~を再び実感したくて、フォーク片手にカリカリしていたら、弟の「そこ、カリカリしない!猫じゃないんだから!!」の叱責にやっと我に帰りました。
すみません、気持ちも行動も、すっかり猫になっていました。
束をバラして箱に成形した途端、私の中の猫は消滅し、無事に荷物を詰めることに成功、引越しを終えることが出来ました。

カリカリし損なったダンボールのいくつかは、まだ我が家に積まれています。
もったい無いとか、使ってみたいとか、何かの役に立つかも、の片付けられない人三原則で実家から持ち帰ったものが詰まっているからです。
中身もそうですが、ダンボールも数が多いと始末に困るもの。
「可燃ゴミ」「資源ゴミ」「粗大ゴミ」など自治体のガイドラインに沿って処分するのですが、ダンボール製のカリカリーナには、無料引取制度があるのはご存知ですか?
ソファの買替え時に使える「カリカリターン」というサービスです。
捨てる手間がかからないだけでなく、適切に処理されるので環境への負荷も軽減されます。
そして、カリカリーナにはもうひとつ、無駄を減らすサービスがあるんですよ。
それが、「あそBOXオプション」。
カリカリーナの梱包箱がそのまま猫さんの隠れ家になります。
せっかく買った爪研ぎやおもちゃより、外箱に夢中になってしまったというお客様が多いことから生まれたそう。
今は亡きうちのデンちゃんも、箱物袋物には必ず侵入し、全身でサイズ感を計測していましたから、あそBOXがあったら隅々までチェックしていたことでしょう。
8月からのサービスなのですが、すでにかなりの注文が入っているんですって。
やはり「箱には絶対入っとけ」という猫界の掟を愛猫が楽しみながら実行できるよう、飼い主さんもサポートしているのですね。
ついでに、本当は飼い主さんへのサービスだと確信しているのが、あそBOXがプチプチに包まれて届くこと。
表向きは、配送時にあそボックスが汚れないようにという配慮なのですが、本当は飼い主さんのストレス解消に役立ててほしいからに違いありません。
一粒ずつプチっとしてもいいし、私の好きな雑巾絞り風連続プチプチもオススメです。
猫はカリカリ、人はプチプチで、みんなスッキリ幸せですね。
尚、カリカリーナではプチプチは回収していないので、つぶし終わったら自治体のガイドラインに沿って処分してくださいニャ。


