ライター 阿部真麩美
今年の猫の日は、2が5つ並ぶスーパー猫の日だったこともあって、あちこちで猫イベントがてんこ盛りでした。
テレビの番組欄は「猫」の文字があちこちに踊っていましたし、各地で猫まつりや写真展も開催されました。
意外だったのは、図書館にも猫の日コーナーがあったこと。
私が利用する図書館には、時節に合わせたテーマの本を手書きポップで紹介する企画コーナーがありますが、猫の本がズラッと並んでいるのを見て、まさか図書館でも猫の日を祝ってくれるなんて!と嬉しくなってしまいました。
ネットで目的の本を探すのも良いけれど、書店や図書館では想定外の本に出会えるのは大きな喜びです。
今回発見したのは、夏目典子さんの「猫をさがして パリ20区芸術散歩」という本です。
この本はタイトルの通り、文豪や画家がどんな風に猫を描いたかをパリの街を歩きながら案内してくれる、猫好きにもパリ好きにも芸術好きにも嬉しいガイドブックになっています。
ピカソやショパンやランボーが、パリでどんな風に猫と過ごしたかがうかがい知れて、私もこんな風に猫の足跡を探すような散歩をしてみたいと思いました。
1週間お疲れさまでした📖
— SANJO PUBLISHING (@PublishingSanjo) October 8, 2021
今週はなんとなく旅に出る本が多いので、今日も。
『猫をさがして パリ20区芸術散歩』夏目典子 / 幻戯書房
パリを1区から20区まで歩いて、そこにまつわる文学・美術作品の中の猫を案内してくれる1冊。
猫とパリ。素人目でもなぜか似合いそうに感じてしまう訳の一端を。 pic.twitter.com/Y2QL8s0OxF
お散歩といえば、友人のYちゃん宅のももちゃんも、お散歩大好き猫でした。
猫は犬と違って散歩が必須の動物ではありませんが、最近は「動物福祉の観点から、動物本来の自然で豊かな生活環境を整える」という環境エンリッチメントの立場で、猫の散歩が語られることも増えてきましたね。
実際にはまだ猫を散歩に連れ出している方は少ないと思いますが、ももちゃんのお散歩デビューは20年以上も前のことでした。
ももちゃんが散歩を始めたきっかけはこちらで見ていただくとして、、まだ猫の散歩情報が少ない中、Yちゃんはまずはハーネスをつけるところから始める事にしました。
首輪だと抜ける可能性が高いため、いざという時に役立たないからです。
ところが初めてにもかかわらず、ももちゃんはまったくイヤがることなくハーネスをつけ、リードも装着したので、そのままお試しでお散歩へ。
さらに幸運なことに、Yちゃん宅の目の前が親水緑道だったので、抱っこしたまましばらく歩いてみたところ、不安な様子を見せることもなかったのでそっと地面に下ろしてみたら、周囲に興味を示しながらもちゃんと自宅に向かって歩き出したっていうじゃないですか!
「いける!」と確信したYちゃんは、その後もちょくちょくお散歩に連れ出しました。
時には自転車の前かごに乗せて遠出してみたり、日帰りで海岸に行ってみたり。
リードにつながれたももちゃんとすれ違うと、「えっ猫ちゃんなの?」と驚きの声をあげる人もたくさんいたそうですよ。
まさか猫が散歩しているとは想像だにしていませんから、遠目で白くて小さい動物をみたら、ワンちゃんだと思い込んでしまうのでしょう。
小さいお子さんも口々に「かわいい!」とか「なででもいい?」などと集まってきたそうですが、ももちゃんは臆せず、堂々となでさせました。
Yちゃんは、ももちゃんをハラの据わった子だとは感じていましたが、どこに連れて行っても物怖じしない堂々とした態度や、尻尾を立てて喜びを表しながら歩く姿を見て、「自慢の我が子を持った気分」になったんですって。
そして、季節はめぐり桜の頃に。
当然、ももちゃんもお花見散歩に行ったのですが、逆の立場で想像してみてください。
お花見に行ったら、猫がお花見している現場に遭遇できるなんて眼福は、滅多にないことです。
見上げれば桜、見下ろせば猫。
これ以上贅沢な空間、思いつかないニャ。
さて、若葉が芽吹き、光があふれる季節。
皆様も猫さんとご一緒に、のんびり散歩にチャレンジするのもいいのではないでしょうか。
そして、お散歩に疲れた猫さんを癒してくれるのは、もちろんカリカリーナですね。
「お客様の声」より、届いた日から、Basicがくつろぎの場所になった めろんちゃん
#30 日本中の女の子にお知らせ。 猫がニャアと鳴いてくれて、本当に良かったニャン!
#28 ゴミとアートは紙、じゃなかった、髪一重ってことがわかったニャ。