ライター 阿部真麩美
去年、今年のコロナ禍で、入学式や卒業式が行えなかった子供たちがたくさんいました。
甥っ子もその一人。
「中学の入学祝いに猫カフェに連れてって!」と約束していたにもかかわらず、緊急事態宣言下では他県に住んでいる甥っ子を連れての猫カフェ訪問は憚られため、入学式から1年以上経って、やっと猫さんたちに会いに行くことができました。
王様の椅子でゆっくりくつろぐ黒ベーくん。
場所は、このコラムでもお世話になったことのある保護猫カフェNECOT COFFEE HOUSEさん。
前夜から、靴下とマスクは必ずつけること、入室前に手を洗って消毒すること、必ず大人と一緒に来ること、猫を抱っこしたり追いかけたりしないことなど猫カフェでのルールを説明しておいたので、戸惑うことなく「猫の間」入室準備が整います。
「猫の間」というのは、お茶を飲みながら猫と遊ぶ猫カフェエリアのことで、他に「サバイバーズルーム」という多頭飼育崩壊から助け出された猫たちのいるエリア、お茶だけ飲みにきた方の「カフェエリア」があります。
そしてメニューからドリンクを選んだら、いよいよ猫さんたちとご対面。
ちなみに、NECOTさんはその美味しさからコーヒーだけ飲みにくる方も多いのですが、甥に聞いたらスムージーもめちゃくちゃ美味しかったそうですよ。
オモチャで猫の気を引くのも初めての体験でした。
甥っ子が「触ったり、撫でたりするのはいいんでしょ?」と聞くので、「猫が嫌がらなければ大丈夫。抱っこはしちゃダメだけど、猫さんの方から膝に乗ってくれたら、拒否しなくてもいいよ」と答えると、期待に目がキラキラ。
甥っ子たちは、猫は大好きだけれど飼ったことがないため、猫と過ごす幸福を経験したことがありません。
恐る恐る猫の背中を撫でたり、肉球を触ったりしながら、嬉しそうな声で「ふわふわだ〜」「プニプニだ〜」を連発。
その後はオモチャで気を引いたり、おやつをあげたり、ひとつひとつの行為がどれも初めての経験で、猫といるとこんなに楽しいのね!を実感してくれました。
そして、初めてカリカリーナを目にした甥は、「王様の椅子だ!」とその豪華さを褒め称えながら、くつろいでいるところをオモチャでちょっかいを出していました。
それにしても、NECOTさんの猫たちは本当にフレンドリー。
足を伸ばして座っているだけで、たちまち私の周りには猫さんたちが集まってくれて、写真のような状況に。
ミウちゃんをはじめ、たくさんの子が集まって、猫まみれ完成!
もう、猫さんたちはすっかりくつろいでくれちゃって、私は人間カリカリーナになった気分です。
私ったら猫さんたちにくつろぎと安らぎを与えてあげられる、優秀な膝の持ち主だったのね、なんて気にさせてくれました。
猫が膝にいるときって、これが幸せの重さなのかな〜なんて感じるほど心地よい。
私は二頭までしか一緒に暮らしたことがなかったので、こんなにたくさんの猫に寄り添われる幸せは、初めての経験でした。
これ、猫カフェならではですね。
こんな経験ができるのだから、自宅で猫を飼っていても猫カフェに来るというお客様が多いというのも頷けます。
私の猫まみれを羨ましがった甥っ子たちも、追加したおやつで気を引きながらではありますが、無事に猫まみれ体験ができて、ますます猫が好きになった大満足の猫カフェデビューでした。
毎回甥っ子たちのお泊りでは、工作をしたりお料理を作ったりと楽しめる企画を立てていて、今回は水墨画体験とバスボム作り、たこ焼き作りに猫カフェといったメニュー。
何が一番楽しかったのかを確認したら、やっぱり「猫カフェ!」ですって。
まあ、当然ですニャ。
次回のお泊りも、猫カフェ訪問を約束したのでした。
カフェエリアでは、メエちゃんが カリカリーナCastelloから接待してくれました。
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